なぜ、同じ賃貸仲介物件なのに値段が違うのか?

SUUMOなどで、値段が異なる同一物件が存在する

SUUMOなどのポータルサイトで物件を掲載すると、同じ物件に複数の仲介者が取り扱っていることがよくある。というよりも、ほとんどの物件が複数の仲介業者が扱っているわけである。よくみると、管理費だったり、保険料だったり、家賃が違っている場合がある。これについて解説する。
大手ポータルで調べると、1つの物件に、20社くらいの仲介会社が広告出稿している場合があるが、それぞれの詳細を比べて、少しでも安い仲介会社を調べて連絡する人がいるわけである。果たして、これは有意義な作業といえるのであろうか。

仲介会社と、管理会社の仕組みの違いについて

不動産会社というものを一括りにしてしまうのは間違いである。大きく分けて、売買をやっている不動産会社、管理業務をやっている不動産会社、そして仲介をやっている不動産会社が存在している。これらを1つの不動産会社で同時に行う時もあるが、多くの場合、仲介会社と管理会社は分かれているわけである。ポイントとしては、一つの賃貸物件に対して管理会社は1つしか存在しないが、仲介会社は無数に存在しているという事実である。不動産賃貸物件の料金明細の中で、仲介会社に決定権があるのは、仲介料のみで、それ以外はすべて管理会社のみに決定権があるのである。

値段が違う物件が存在するとすれば・・・・

仲介料以外の部分で違いがあるとすれば、それは間違いである。ただし、注意が必要なのは、それが意図的なものか、単なる間違いであるかが、決定的に異なるポイントなのである。広告を作成しているのは、その会社の担当者で、仮に入力間違いをしたとしても誰もチェックする人や、機構は存在しないわけである。システム上、なんらかの大きなミスがあれば、入力できない場合もあるが、基本的にはノーチェックで掲載されてしまうわけである。

意図的に違う値段をつけてしまう悪徳業者の存在

世の中にいる一般の人で、そんなことを知っている人は、ほぼ存在していないわけである。よって、細かいチェックをして、少しでも安い物件を探そうとする人は少なからず存在するのだ。そういう人をターゲットにして、意図的に安い値段をつけて誘う業者は存在しているわけである。SUUMOやホームズなどで、10社以上の仲介不動産会社が同一物件に広告を出稿しているケースは多数ある。仲介業者間での競争はとても激しいわけである。競合との競争に勝つために、意図的に嘘の情報を出し、いざ契約の段階になった時に、「あれは誤記でした。すみません」というのである。「それでは契約違反ではないか」と文句をいったとしても、「それではこの契約はなかったことにします」と言われてしまえば、実質的にジエンドである。裁判したら、もしかしたら勝てるかもしれないが、数千円のために裁判をする人もそうはいないだろう。

まとめ

賃貸物件の場合、仲介会社ごとによって異なるのは仲介料だけである。それ以外の部分で違いは基本的にありえないのである。よって、仲介料以外の部分の違いを比較する意味はほとんどないのである。その一方で、仲介料に違いがあることを認識していない人も多数存在していて、SUUMOなどの大手ポータルなどでも、仲介会社ごとの仲介料金の違いについては、かなり分かりにくく掲載されているので、気付かないケースがほとんどである。仲介料は最大で家賃の1ヶ月分、そして半月分や、2万円、無料など、実は様々な料金が設定されているのである。この違いに気をつけて、お部屋探しをすると、オトクな取引が可能になるのである。

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