「賃貸だから、部屋をおしゃれにカスタマイズできない……」そう諦めていませんか?
実は近年、東京でも壁を塗り替えたり・棚を取り付けたり・床材を変えたりと、自由にカスタマイズできる「DIY可賃貸」が少しずつ増えています。しかも物件によっては、退去時に元に戻さなくていい「原状回復不要」という条件まで付いているケースがあります。
この記事では、DIY可・原状回復不要の賃貸とはどんな物件なのか、通常の賃貸との違い・メリット・デメリット・東京での探し方・そして初期費用を安く抑えるコツまで詳しく解説します。
「DIY可」「原状回復不要」「DIY型賃貸借」の違いを整理する
一口に「DIY可」といっても、実態はさまざまです。まず基本的な用語を整理しましょう。
| 種類 | 意味 | 退去時の扱い |
|---|---|---|
| DIY可(原状回復あり) | 一定の範囲内でのDIYが許可されている | 退去時に元に戻す必要がある。DIY費用は入居者負担 |
| DIY可(原状回復不要) | DIYが許可され、かつ退去時に戻さなくていい | 退去時にそのまま出ていけるため、費用・手間が不要 |
| DIY型賃貸借(国交省ガイドライン) | 国土交通省が推進する、DIYの範囲・費用負担・原状回復の有無を契約書で明確に定めた賃貸形式 | 契約内容による。「借主負担型DIY」「工事費用オーナー負担型」など複数パターンあり |
| リノベ賃貸 | オーナーがすでにリノベーション済みの状態で貸し出している物件 | 入居者がDIYをするわけではなく、最初からオシャレな内装で入居できる |
💡 最も自由度が高いのは「DIY可・原状回復不要」の物件
自分好みに部屋を作り込みたい方には、退去時に元に戻す必要がない「原状回復不要」タイプのDIY可物件が最も向いています。ただし物件数が少なく、東京では築古物件・一戸建て・URなどに偏る傾向があります。
DIY可賃貸の5つのメリット
① 自分好みの空間を作れる
「壁を好きな色に塗りたい」「棚を壁に固定したい」「床材をフローリングに変えたい」など、通常の賃貸では許可されない改装が自由にできます。インテリアにこだわりがある方・在宅ワークで快適な仕事環境を作りたい方にとって、大きな魅力です。
② 家賃が相場より安いケースがある
DIY可物件の多くは築古・状態が古い・設備が古い物件であることが多く、その分家賃が周辺相場より抑えられているケースがあります。「安い家賃で入居する代わりに、自分でリノベして住みやすくする」という考え方で、コスパよく暮らすことができます。
③ 退去費用のトラブルが少ない(原状回復不要の場合)
通常の賃貸では、退去時の原状回復費用をめぐるトラブルが多く発生します。しかし「原状回復不要」の物件では、退去時にそのまま出ていけるため、退去費用の請求トラブルが起きにくいです。特にDIYで手を加えた範囲が多い場合、この恩恵は非常に大きくなります。
④ DIYのスキルや経験が積める
壁塗り・棚作り・床材の張り替えなど、実際の住まいでDIYを実践できる貴重な機会になります。ものづくりが好きな方・将来的に持ち家のリノベも視野に入れている方にとって、DIY可賃貸はスキルを磨く実践の場にもなります。
⑤ 築古物件でも快適な空間にできる
DIY可物件は築年数が古い物件に多いですが、自分の手で内装を一新することで、築古でも新築同様の快適な空間を作ることが可能です。外観は古くても、自分の好みにカスタマイズした内装で暮らす「リノベ賃貸ライフ」を実現できます。
DIY可賃貸の4つのデメリット・注意点
① DIYにかかる費用・時間・労力はすべて自己負担
DIYに必要な材料費・工具代・作業時間はすべて入居者の負担です。「安い家賃でおしゃれな部屋に住める」と思っていたら、DIY費用を含めると結果的に通常の物件より高くついた、というケースも少なくありません。事前にDIYにかかる総費用を試算しておきましょう。
② DIYできる範囲は物件・契約によって異なる
「DIY可」といっても、何でも自由に改装できるわけではありません。壁の塗装のみOK・床材の変更は不可・釘打ちは禁止など、物件ごとに細かい制限が設けられています。契約前にDIYできる範囲を必ず確認し、希望の改装が認められるかを書面で確認してから入居しましょう。
③ 物件数が少なく、希望のエリアで見つかりにくい
DIY可・原状回復不要の物件は東京でも数が限られており、特定のエリアや物件タイプ(築古・一戸建て・UR)に偏る傾向があります。「このエリアのこの間取りで」と条件を絞り込むと、さらに選択肢が狭まります。
④ 無断DIYは契約違反になる
「このくらいなら大丈夫だろう」と思って、許可なくDIYを行うのは厳禁です。無断改装が発覚した場合、原状回復費用の全額請求・最悪の場合は契約解除につながるリスクがあります。少しでも不明な点は、事前に管理会社・オーナーに確認しましょう。
DIY可・原状回復不要の賃貸でできること・できないこと
| カテゴリ | 一般的にOKなこと | 一般的にNGなこと |
|---|---|---|
| 壁 | ペンキ塗装・壁紙の貼り替え・小さな釘打ち | 壁の撤去・大きな穴あけ・構造壁への加工 |
| 床 | フロアタイルの上貼り・カーペット敷設 | 床スラブの加工・根太の撤去 |
| 収納・棚 | 有孔ボードの設置・ディアウォールなどの突っ張り棚 | 壁への大型固定棚(荷重が大きいもの) |
| 照明・電気 | 照明器具の交換(既存の配線利用) | 電気配線の増設・コンセント増設 |
| 水回り | シャワーヘッドの交換・蛇口の交換 | 排水・給水管の変更・浴槽の移動 |
※上記はあくまで一般的な目安です。物件・契約によって許可範囲は大きく異なります。必ず契約前に書面で確認してください。
東京でDIY可・リノベ賃貸を探す方法
① ポータルサイトの「DIY可」フィルターを使う
SUUMOやアットホームでは「DIY可」の条件で絞り込み検索が可能です。ただし掲載数は少なめのため、エリアを広めに設定して検索すると選択肢が広がります。
② URのDIY住宅を検討する
UR賃貸住宅では「UR-DIY」という制度があり、原状回復義務なしで壁・床・天井などを自由に改装できる物件を提供しています。礼金・仲介手数料・更新料がすべてゼロというURのメリットと組み合わせると、初期費用を大幅に抑えてDIY可物件に入居できます。東京では板橋区の高島平団地など複数の団地で提供されており、20〜30代に人気です。
③ リノベ賃貸専門の不動産会社・サイトを活用する
すでにオーナーがリノベーション済みの「リノベ賃貸」を扱う専門会社を利用すると、自分でDIYをしなくてもおしゃれな内装の物件に住むことができます。築古でも内装が一新されているため、築古の家賃の安さ+おしゃれな内装という二重のメリットを得られます。
④ 築古物件を中心に「DIY相談可」物件を探す
物件情報に「DIY可」と明記されていなくても、築古物件では「DIYの許可をお願いしたい」と相談することで、オーナーに受け入れてもらえるケースがあります。特に空室期間が長い物件では、入居条件を柔軟に設定してもらえることがあります。仲介会社を通じて相談してみましょう。
DIY可物件の初期費用と節約のポイント
DIY可物件の多くは築古物件であるため、初期費用は通常より抑えられることが多いです。ただし、入居後のDIY費用を見込んだ資金計画が必要です。
| 費用項目 | 通常物件(家賃8万円) | DIY可物件(家賃6万円) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 前家賃 | 8万円 | 6万円 | 家賃が安い分、ここも抑えられる |
| 敷金 | 8万円(1ヶ月) | 0〜6万円 | 原状回復不要の場合、敷金なしのケースもある |
| 礼金 | 8万円(1ヶ月) | 0〜6万円 | 築古物件は礼金なしが多い傾向 |
| 仲介手数料 | 8.8万円(税込) | 0〜3.3万円(税込) | 仲介会社の選び方で最大節約できる項目 |
| DIY費用(目安) | なし | 3〜30万円 | 改装の規模・素材によって大きく変わる |
| 合計目安 | 約35万円 | 約15〜40万円 | DIY規模次第でトータルコストが変わる |
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まとめ
DIY可・原状回復不要の賃貸について、ポイントを整理します。
| テーマ | ポイント |
|---|---|
| メリット | 自分好みの空間・家賃が安い・退去費用トラブルが少ない(原状回復不要の場合) |
| デメリット | DIY費用・時間は自己負担。改装範囲の制限あり。物件数が少ない |
| 向いている人 | インテリアにこだわりたい・DIYが好き・安い家賃で長く住みたい方 |
| 探し方 | SUUMOのDIYフィルター・UR-DIY・リノベ賃貸専門会社・築古物件への交渉 |
| 初期費用の節約 | 仲介手数料を0〜3.3万円に抑えて、節約分をDIY費用に回す |
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